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外伝第二章『希望の光』(3)

 投稿者:ユオ  投稿日:2009年 7月29日(水)14時46分37秒
返信・引用
  製作途中  
 

外伝第二章『希望の光』(2)

 投稿者:ユオ  投稿日:2009年 7月27日(月)03時26分36秒
返信・引用 編集済
  翌日・・・俺はメルアとルクア、ルキアの3人でマルタの部屋に居た
「マルタ・・・包帯を外してみろ・・・」
「うっ・・・うん、見えるように・・・」
マルタはゆっくりと包帯を外す
全て外すと・・・体がピクピクと震える
「マルタ・・・大丈夫だから、ゆっくり目を開けてみろ」
「うん・・・・・・・・・あっ」
目を開けると、すぐマルタは泣き始めた
「どうした?」
「見える・・・見えるよお兄ちゃん・・・お姉ちゃんも、ルクアとルキアもね」
マルタは心の底から良かったと思ってる
ずっと泣き続けるマルタに俺は・・・
「マルタ・・・良かったな」
「うん・・・初めて見るお兄ちゃんの顔・・・凄くカッコいい♪」
「ははは・・・カッコいいか」
「お姉ちゃんは・・・凄く綺麗、私もそうゆう風になりたい・・・」
メルアは嬉しそうにニコニコ微笑む
「ねぇお姉様・・・私とルキアは?」
「うん♪、すっごく聞きたい・・・」
「2人とも凄く可愛いよ・・・こんな妹を持てて幸せ・・・」
「良かったねマルタちゃん・・・やっと見えるようになって」
マルタは何回も頷く
喋れない程嬉しいか・・・
「マルタ・・・何かお願いはあるか?」
俺がそう言うと・・・
マルタは泣き止み、何故か頬を赤くしながら・・・
「その・・・お兄ちゃんに抱きしめて欲しいなぁ・・・」
「ブホォ!!、おっ・・・俺に抱きしめて欲しい!?」
「お姉ちゃんには悪いと思うけど・・・」
マルタちゃんがそう言うとメルアは
頭を横に振って・・・
「別に良いよ、ディルム・・・抱きしめてあげて」
「分かった・・・」
俺は優しく、マルタを抱きしめた
マルタは俺の胸に顔を埋めてる・・・
耳と尻尾はさっきからずっと元気よくフリフリと揺れ動いている
「むふぅ・・・お兄ちゃん・・・」
マルタは俺の胸に頬擦りしている
そんなに嬉しいのか・・・俺に抱きしめられるのが
「マルタ、一緒に散歩に行こう・・・初めて見るんだ・・・街をな」
「お兄ちゃん・・・うん♪」
「メルアとルクアとルキアも行くだろ?」
「私は良いよディルム、リールの世話しないと」
するとルクアとルキアが・・・
「私とルキアもいいよお父様・・・ディアに飛び方教えないといけないから・・・」
「そうか・・・それじゃ俺と2人で行くぞマルタ」
「うん♪」
元気よくベッドから出ると
俺の腕にしがみ付いたマルタ・・・

皇城を出てからマルタは
ずっと、目を幼い子供のようにキラキラと
輝かせて、辺りを見渡している
「わぁ・・・凄い・・・これが・・・街」
「そうだ・・・何回か手を繋いで散歩に来たけど、分からなかっただろ?」
「うん、こんなに綺麗だなんて・・・凄いなぁ」
はっはっはっ・・・今にも飛び出しそうな勢いだな
「マルタにも渡さないといけないな・・・」
俺は自分の翼を出し、数枚の羽を取って
それでマルタにお守りを作ってあげる
「これは?」
お守りを手にとって
不思議そうに見つめる
「大天使族に伝わるお守りでな、5枚の羽で作った物は恋人に、3枚は家族に渡すんだ」
「これが・・・このお兄ちゃんの羽が守ってくれるんだね?」
「あぁそうだ・・・バタバタしてたから、マルタに渡すの忘れててな・・・」
「ありがと♪、お兄ちゃん大好き♪」
背伸びをしたマルタが
俺の頬にキスをした・・・
「マルタ・・・」
「えへへ・・・、次に行こうよお兄ちゃん」
「・・・そうだな、何処か行きたい所はないか?」
「う~ん・・・噴水広場♪」
それから俺は、マルタが納得行くまで
街を案内した・・・流石に1回見て回っただけじゃ
納得はしないだろうな・・・今日初めて自分の目で物を見たんだから・・・
 

外伝第二章『希望の光』(1)

 投稿者:ユオ  投稿日:2009年 7月26日(日)21時42分49秒
返信・引用 編集済
  マルタが一緒に住むようになって1ヶ月・・・
俺はマルタに良い事を伝える為にやって来た
「マルタ喜べ!!、目が見えるようになるかもしれないぞ」
マルタの部屋に入ってベッドに座っているマルタの手を握る
「本当?、本当に・・・目が見えるようになるの?」
「あぁ、目の治療で有名なお医者様がティネンから来ててな」
その先生はレンファ・フィラームという名前
「そうなんだ・・・」
「だから・・・マルタが望むなら、その先生に診せたい・・・どうだ?」
するとマルタは・・・
「診てもらうよ、もう形だけで覚えるのは嫌・・・暗い世界もうんざり・・・」
「そうか・・・早速呼んで来るから、このまま部屋で待ってろよ?」
「うん・・・見れると良いな・・・皆の顔・・・」
俺はマルタの願いを聞いた後
部屋を出てレンファ先生の所に走って向かった

レンファ先生の仮設診療所にやって来た
「先生~、何処ですか~」
「ここですよ~」
机の下から手が出ている
「何してるんですか?」
「薬を取り出してるのよ」
すると、目的の薬を取り出したのか
机の下から出て来た
「イタタ・・・やっと見つけたわ」
「先生・・・診て欲しい子が居るんだけど」
「診て欲しい子?」
「はい、マルタという女の子なんですが・・・生まれつき目が見えないらしくて」
すると先生はパッと診療用道具をそろえて
「それじゃ、その子の所まで連れてってくれる?、診てあげる」
「はい・・・さっ、行きましょう」
レンファ先生はティネンでは美人女医として有名である・・・

マルタの部屋でレンファ先生がマルタの目を診ている
心配なのか、メルアとルクアもやって来た
「それでレンファ先生・・・マルタの目に光は戻りますか?」
すると診終わったレンファ先生が
「大丈夫だよ、これは比較的ダメージは低い奴だから手術をすれば見えるようになるよ」
「手術で見えるように・・・でも私・・・お金持ってないし・・・」
「ふふふ・・・心配しなくてもお金はいらないわ、国王の妹君からお金は取らないわ」
「でもレンファ先生・・・それじゃ先生に悪いし・・・」
レンファ先生・・・
「シェレアとメディスンには世話になってるし・・・ここでお礼しないと」
ついでに言うとレンファ先生は昔
母上と父上、もう1人居たけど・・・誰か思い出せない
4人で旅をした事があるらしい、今でもちょいちょい会ってるようだ
「分かりました・・・先生がそういうなら・・・マルタも感謝するんだぞ?」
「うん・・・ありがとうございます、レンファ先生・・・」
「手術は10分もあれば終わるけど・・・すぐする?」
「はい!!」
マルタは元気よく答えた
「元気があってよろしい・・・それじゃ終わるまで全員外に出ててくれる?」
「分かりました・・・マルタ、頑張れよ・・・」
俺がそう言うと、マルタは頷いた
それを確認した後メルアとルクアをつれて外に出た・・・

しばらく外に居ると、中からレンファ先生が呼ぶ声がする
「終わったわよ~、中に入って良いわ」
そして俺とメルアは部屋の中に入る
ルクアはミララの手伝いで行ってしまった・・・
「レンファ先生・・・マルタは?」
「今は薬で眠ってる・・・このまま安静にしておけば、明日には見えるようになるわよ」
マルタはベッドの上に寝かされている
目の所には包帯がグルグル巻きにされている
「マルタちゃん・・・」
「レンファ先生・・・ありがとうございました」
「いえいえ、私はもう行くけど・・・そうね、明日の朝にでも包帯は外して」
そう言うと先生は部屋を出て行った
「メルアはどうする?、俺はこのまま部屋に居るつもりだけど・・・」
「私は戻るよ、リールにミルクあげないといけないし」
「分かった・・・」
そう言うと、メルアも部屋を出て行った
「マルタ・・・もうすぐだ、もうすぐで・・・」
俺はマルタの手を握った・・・
 

外伝第二章『希望の光』(1)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月21日(日)03時38分10秒
返信・引用 編集済
  マルタが一緒に住むようになって1ヶ月・・・
俺はマルタに良い事を伝える為にやって来た
「マルタ喜べ!!、目が見えるようになるかもしれないぞ」
マルタの部屋に入ってベッドに座っているマルタの手を握る
「本当?、本当に・・・目が見えるようになるの?」
「あぁ、

製作途中
 

外伝第一章『その後』(10)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月21日(日)03時29分55秒
返信・引用 編集済
  兵士達の訓練場にやって来た
「おぉ・・・やってるやってる」
等身大の木人形に鉄をコーティングした
訓練用の人形に向かって剣を振り、訓練をしているな・・・
「ディルム皇・・・今日はどうなさったんですか?」
「ん?、べノムの訓練を見に来たんだ、フォティも参加してるだろ?」
「フォティ!!、ディルム皇がお呼びだ、こっちに来てくれ」
そう言うと、急いでフォティが俺の前にやって来た
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「フォティ、皇に向かってその口の聞き方は何だ?」
「べノム、構わんさ、血は繋がってなくとも、フォティは俺の大切な妹だ」
「はっ・・・すいません、ディルム皇・・・」
そして俺がフォティの頭を撫で撫でしてあげると・・・
「むふぅ・・・お兄ちゃん・・・」
フォティの耳とシッポが可愛く
フリフリと揺れる・・・
「訓練頑張ってるか?、フォティ」
「うん・・・頑張ってるよ、お兄ちゃん」
「そうかそうか・・・おりこうだぞ、フォティ」
そう言って頭を撫で撫でしてあげると・・・
「ぶぅ・・・子ども扱いしないで・・・私もう子供じゃないもん」
「はっはっはっ、悪かった・・・訓練に戻れ、俺も帰る」
「分かった・・・また来てくれる?」
「あぁもちろんだ、必ず来るよ」
俺はそう言い残し、訓練場を後にした

皇城の裏庭にある花壇にやって来た
すると・・・2人の女性がワイワイと楽しそうに
花壇のお花にお水をあげていた・・・リムンとリリィだ
「あっ、お兄ちゃんだ~、お兄ちゃ~ん」
「兄様・・・こんにちは」
「よしよし、2人とも今日はどうした?」
俺は2人を抱きしめて頭を撫で撫でしてあげる
「むふぅ・・・お兄ちゃん・・・」
「兄様・・・恥ずかしいです・・・」
「今日は2人で何してたんだ?」
そう言うとリムンが・・・
「リリィと2人で、メルアお姉ちゃんの花壇のお花にお水あげてたの」
「そうかそうか・・・おりこうさんだなぁ、リムンとリリィは」
そう言って更に2人の頭を撫で撫でしてあげると
リムンは頬を赤く染め、耳とシッポを可愛くフリフリ揺らし
目を細めて喜ぶが、リリィは・・・
「子供扱いしないで・・・兄様、もう・・・子供じゃないもん」
「俺からしたら、お前達は何歳になっても子供で、可愛くて大切な妹だ」
更に頭を撫で撫でしてあげると・・・
「むぅ・・・兄様のバカ・・・」
「むにゅぅ・・・お兄ちゃん・・・」
「よしよし、2人で頑張れよ?」
そう言い残し俺は部屋に帰って行った

部屋に帰ると、メルアがマルタと2人でリールをあやしていた
「おかえり、ディルム」
「お兄ちゃん・・・おかえりなさい」
マルタが手を俺の方に伸ばして
何かを求めるような動きをする・・・
「何だ?、マルタ」
俺はメルアとマルタの間に座り
マルタの手を握ってあげる・・・
「お兄ちゃんの手・・・暖かいね」
「でしょ?、私ディルムのそういう所も好きなんだぁ」
そう言うとメルアはリールを抱っこしたまま
俺にもたれて来た・・・まったく、メルアは・・・
「どうした?、この甘えん坊め」
メルアのおでこを指で軽く突くと
「ぶぅ・・・酷いよディルム・・・」
「28だろ?、もうすぐ29歳なのに、こんな甘えん坊で良いのかな?」
軽くキスをしてあげると・・・
「好きな人に甘えるの普通だもん、当たり前・・・だもん」
「今何かしたんですか?、何かが触れるような音がしましたけど・・・」
マルタが不思議に思っている目が見えない分
耳でカバーしているからだろう・・・聞こえてたんだな
「ん?、キスだよマルタちゃん」
「きっ・・・キス・・・お兄ちゃんの・・・唇・・・」
気のせいかな・・・マルタが
自分の世界に入り込んでる気がするけど・・・
「マルタ?、どうした?、頬なんか赤くして」
「なっ、何でもないよお兄ちゃん、気にしないで」
そう言うとマルタは自分の頭の上に出来上がっている
妄想図を手でかき消している・・・何を想像してたんだ・・・
 

外伝第一章『その後』(9)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月20日(土)04時35分47秒
返信・引用 編集済
  ルクアとルキア、ティア達にマルタを紹介して周り
メルアとリールが居る部屋でゆっくりしていると・・・
「お父様・・・」
ルクアが部屋に入って来て
俺に抱き付いて来た・・・
「どうした?、ルクア」
「マルタお姉様が・・・顔をペタペタ触ってくるの・・・何で?、気持ち悪い・・・」
「ルクア・・・そういう事を言ったらダメだとお父さんは言わなかったか?」
「でも・・・ペタペタ触ってくるから・・・」
ふぅ・・・
「言い訳をするのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
ルクアはビクビクと体を震わせながら
一生懸命、頭を横に振る・・・
「ルクアは・・・目が見えなくなるのは嫌か?」
「嫌・・・だって、大好きなお父様とお母様、ルキアやティアの顔が見れない」
「だろう?、マルタお姉ちゃんはな、産まれた時から目が見えないんだ」
「えっ・・・見えないの?」
ルクアが後悔の顔をしている・・・
「そうだ、だから手で触って・・・形で覚えてるんだ」
「・・・知らなかった・・・」
「だから、ちゃんと触らしてあげるんだ、ちゃんと触らしてないだろ?」
「うん・・・途中で逃げちゃった・・・」
俺が手を叩くとミララがマルタを連れて来た
「お兄様・・・連れて来ました」
「ご苦労様、もう仕事に戻って良いぞ」
そう言うとミララは姿を消した
すると・・・マルタが俺の隣に座って
「呼んだ?、お兄ちゃん」
「あぁ・・・さっ、ルクア・・・」
「お姉様・・・ごめんなさい、お顔触って良いよ」
「ルクア・・・分かった・・・」
するとルクアはマルタの膝の上に座って
マルタに顔を触らしてあげる・・・
「むふぅ・・・お姉様・・・」
「んぅ・・・はい、ありがとルクア・・・ちゃんと覚えたからね」
「お姉様・・・頭撫で撫でして」
「良いよ・・・はい撫で撫で・・・」
マルタが優しくルクアの頭を撫で撫でする
「うにゅぅ・・・」
ルクアの翼と耳とシッポがフリフリと可愛く揺れる
大天使族の俺と亜人間であるメルアの間に産まれた子供である
ルクア達には、もちろん母親のメルアから受け継いだ耳とシッポと
大天使族であり、父親の俺からも翼を受け継いだのでしっかり付いている
「あれ・・・これは?」
「翼だよ、これは・・・お父様から受け継いだ物」
「そういえば、お兄ちゃんは・・・大天使族だったね」
「そうだ、最近はこの辺にもよく大天使族と天使族が顔を見せるようになったからな」
俺が子供の頃は正体を隠さないといけなかった
でも、母上と父上が正式に国王と皇后になった時に掟も変更された
お爺様も変えようとしてたらしいけど、いろいろと忙しくて出来なかったらしい
「おっと、ルクア・・・ちゃんと飛べるようになったか?」
「うん・・・でも、お父様みたいには上手く飛べない・・・」
「上手くなるさ、ちゃんと着地風も使えるか?」
着地風・・・大天使族と天使族は必ず使える術
高い所から落ちたりする時、自然と体から出る物だ
自然に出るのは気を失ったりしている時で、意図的に出す事も出来る
ちゃんと体に術を巡らせていれば、ゆっくりと着地する事が出来る
「うん、着地風は上手く出来るけど・・・」
「そうかそうか、よくやったなルクア」
頭を撫で撫でしてあげると
目を細めて喜ぶルクア・・・
「お父様・・・ありがと」
「ルキアはどうだ?、ちゃんとやってるか?」
「あの子なら・・・」
すると部屋の窓が勢い良く開いて・・・
「お父様~♪」
ルキアが飛んだまま
俺の所にやって来て抱き付いた
「よしよし、どうした?、ルキア」
「上手く飛べてる?、お父様♪」
「あぁ、上手だぞルキア、よくやったな」
頭を撫で撫でしてあげるとルクアと同じように
目を細めて、翼と耳、シッポを可愛くフリフリと揺らす
「むふぅ・・・お父様」
「ほら、まだ訓練中だろ?、行って来なさい」
「は~い、行って来ま~す♪」
するとルキアは勢い良く外に出て行った
「ねっ・・・大丈夫でしょ?、お父様」
「そうだな、あの子らしい・・・ティアはどうした?」
「あの子はまだ上手く飛べないみたい・・・」
「そうか・・・ちゃんとお父さんから習った事を、教えてあげてるか?」
そう言うとルクアは・・・
「うん、ちゃんと・・・教えてるけど、上手く行かないみたい」
まぁ訓練を重ねないとな・・・
 

外伝第一章『その後』(8)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月19日(金)01時13分51秒
返信・引用 編集済
  皇城に戻るとメルアは
マルタちゃんを美少女にしてくるとか
よく意味が分からない事を言ってお風呂に連れて行った
「なんだろうな・・・」
2人でお風呂に行ってから
1時間が経とうとしていた・・・
「おまたせ~」
すると部屋の扉が開き
メルアが入って来た後に続いて・・・
「あっ・・・」
「むぅ・・・何だか恥ずかしいです・・・」
「私が前着てた服を着せて、髪も整えてあげたの」
目が見えてないマルタちゃんだけど
服はどんな物か形で分かるから、恥ずかしいのかな
でも着てる服はいたって普通で、特に気になる所はない
「可愛いよ、マルタちゃん、髪型もピッタリだ」
「恥ずかしいです・・・そういう事・・・言わないで下さい」
マルタちゃんは長い黒髪を後ろで束ねて縛っている
最近街で流行っているポニーテールというやつだな・・・
「あの・・・私・・・これからどうすれば・・・」
「マルタちゃん・・・ご家族は居ないの?」
「パパとママ・・・お兄ちゃんは8年前に盗賊に・・・殺されちゃった・・・」
「・・・すまない、悪い事を聞いちゃったな・・・」
近くに行って、マルタちゃんを優しく抱きしめる
「むふぅ・・・お兄ちゃん・・・」
「おっ・・・お兄ちゃん?」
「お兄ちゃんにそっくりだから・・・」
「マルタちゃん、良かったら皇城に住まない?、お部屋はいっぱいあるし」
メルアがそう言うとマルタちゃんが・・・
「でも・・・迷惑かかる・・・」
「大丈夫だ、マルタちゃんのお姉ちゃんや妹になってくれる人はたくさん居るぞ?」
「本当?」
「あぁ・・・嫌なら無理にとは言わないけど・・・」
そう言うと・・・
「ありがとう・・・お兄ちゃん、一緒に住む」
「それじゃ今からお部屋作って来るね、マルタちゃん」
そして部屋を出て行くメルア
「今日から一緒に暮らす事になったけど、どうだ?、マルタちゃん」
「お兄ちゃん・・・マルタって呼んで・・・私はお兄ちゃんって呼ぶ」
「そうだな・・・これからよろしく頼むぞ、マルタ」
「うん♪、よろしく・・・お兄ちゃん・・・」
8年前か・・・もっとよく俺が国の事を考えてれば
マルタのご両親・・・お兄さんも死ぬ事なかっただろうに・・・
せめてもの償い・・・マルタを幸せに・・・
「マルタ、そういえば、歳はいくつだ?」
「歳?、18歳だよ・・・お兄ちゃんは?」
「俺は28歳だ、もう少しで29歳だけど」
「大人だね、お兄ちゃん・・・」
マルタの手が何かを求めるように
動いている・・・俺はその手を優しく握る
「むぅ・・・お兄ちゃん・・・」
「マルタ、皇城の事はまだよく分からないだろう?」
「うん・・・」
「俺が手をつないで案内してやる、行くか?」
そう言うと・・・
「うん♪、行く」
「よし、それじゃ早速出発だ」
俺が立ち上がるとマルタも立ち上がる
そして俺はマルタの手を握り、部屋を出た

まず最初に皆がよく集まる部屋に連れて来た
中に入ると、部屋にはお茶をしているフォティと
それに付き合っているレックスが居た・・・
「父上、どうなさったんですか?」
「お兄ちゃん・・・あれ?、その子は?」
「この子は・・・ほら、お互いに自己紹介だ」
そう言うと・・・
「レックスです、よろしくお願いします」
とても5歳とは思えない挨拶・・・
「フォティだよ、よろしくね」
「マルタです・・・よろしく・・・良かったら、顔を触って良いですか?」
マルタがフラフラとフォティと
レックスが居る場所まで歩いて行く
「あれ・・・マルタちゃんってもしかして・・・目が見えないの?」
「うん・・・生まれ付き目が見えなくて・・・人も、顔の形ぬくもりと感触で覚えてる」
「そうなんだ・・・触って良いよ、レックスも良いよね?」
「はい、お姉様・・・新しいお姉様のお頼みなら」
その言葉を聞いた瞬間、マルタがニコッと微笑んだ
そしてそれから、フォティの顔とレックスの顔をサワサワ
ペタペタと触って、確かに顔を覚えて行く・・・
「ありがとう・・・お姉ちゃん・・・あっ・・・その、レックス」
「お姉様のお願いなら何時だって」
「私はお姉ちゃんだからね、困った事があったら何でも言ってね」
「ありがと・・・お姉ちゃん、レックス・・・」
馴染めたようだな・・・良かった良かった
 

外伝第一章『その後』(7)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月18日(木)23時53分42秒
返信・引用 編集済
  翌日、朝御飯を食べた後、俺は書斎で報告を聞いていた
「お兄様・・・」
「なんだ?、ミララ」
1つの報告書を開いて
ミララが俺に尋ねる・・・
「この報告は私個人の物なんだけど・・・」
「構わない、言ってくれ・・・」
「実はここ最近、街で様子がおかしい女の子が出歩いてて・・・」
「様子がおかしい?、どういう風におかしいんだ?」
そう言うとミララは・・・
「フラフラと歩きながら、虚ろな目で誰かを探してるの」
「う~・・・よし、俺が直接会って確認してみよう」
「ごめんなさい、お兄様・・・皇様に頼む事じゃないのに・・・」
「構わんさ、可愛い妹の頼みだ・・・それだったら動くさ」
俺は立ち上がって、ミララの頭を撫で撫でしてあげた後
書斎を出て街に向かう為に、皇城を出た・・・

皇城を出た所で、母上の治癒術を受けて
心身ともに回復したメルアとばったり会ったので
ミララから聞いた事を話して、2人でその女の子を捜す事に
「何処に居るんだろうねぇ」
「ミララから聞いた感じだとこの辺なんだけど・・・」
俺とメルアは街の噴水広場に来ていた
人から話を聞いたり、探したりするならここがピッタリなんだけど・・・
「あっ、ねぇねぇディルム、あの子じゃない?」
メルアが指差した先には噴水があり
その噴水のすぐ近くに置いてある共用椅子(ベンチの事)の隣に
ちょこんと座っていた・・・見るからに元気は無く
着ている服も軽く、煤などで汚れている・・・
「多分そうだろうな・・・よし、声をかけてみよう」
俺とメルアはゆっくりと
その女の子に近づく、そして・・・
「君が、誰か人を探してる女の子かな?」
すると・・・
「お兄ちゃん?」
「いや、俺はこの国の皇、ディルムだ」
「ごめんなさい・・・お兄ちゃんの声に似てたから・・・」
その女の子が俺とメルアに顔を向けた
「えっ・・・まさか・・・」
メルアが驚いている
この子はもしかして・・・
「君、名前は?」
「私は・・・マルタ・・・」
「マルタちゃん・・・君はもしかして目が・・・」
「うん・・・生まれ付き・・・目が見えないの、だからこれも所詮は飾り」
飾りか・・・
「お願いがあります・・・」
「何?、マルタちゃん・・・」
「顔を・・・触らして欲しい・・・」
「俺の顔を?」
そう言うと・・・
「目が見えないから・・・形と・・・ぬくもり、感触で覚えてる」
「それなら構わないよ、なっ、メルア」
「うん・・・私の顔も触る?、マルタちゃん」
「良いのなら・・・」
するとゆっくりとマルタちゃんは
俺の顔とメルアの顔を触って行く・・・
「ありがとうございました・・・私はもう行きますね」
「ねぇディルム・・・」
「分かってる・・・マルタちゃん、ちょっと待って」
「何ですか?」
メルアの目を見てすぐ分かった・・・
「良かったら、皇城に来ないか?」
「皇城に?、でも・・・私なんかが・・・」
「別に来て良いんだよ?、それに私はマルタちゃんをほっておけない」
「・・・分かりました・・・」
という事でマルタちゃんを皇城に連れて行く事に・・・
 

外伝第一章『その後』(6)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月17日(水)12時25分21秒
返信・引用 編集済
  赤ちゃんをメルアの横に寝かせて
俺はメルアの横に寝転がる・・・
「疲れただろう・・・」
そう言って頭を撫で撫でしてあげると
メルアが目を覚ました、あれから3時間ぐらいが経っていた
「あなた・・・」
「どうしたメルア?」
するとメルアがゆっくりと
近づいて、俺の胸に顔を埋めた
「私たちの子供は?」
「隣でスヤスヤ寝てるよ」
するとメルアは横で寝ている
赤ちゃんを抱っこして、上半身だけ起こしている
俺にもたれて来た・・・相変わらずだな
「可愛いね・・・名前は?、決めてあるんでしょ?」
「あぁ、もちろん・・・リールだ、どうかな?」
「うん・・・良い名前、きっと喜んでくれるよ、ねぇリールちゃん」
そう言うとメルアはリールの頭を
優しく、数回頭を撫で撫でする
「ねぇあなた・・・」
「名前で呼んでくれって言っただろ?」
「むぅ・・・ねぇディルム」
「何だ?、メルア、どうかしたか?」
そう言うと・・・
「私とディルム・・・もう結婚して何年になる?」
「もう少しで9年だ・・・時間が過ぎるのはあっという間だ」
「そうだね・・・私ディルムと初めて出会った頃は、結婚する何て思ってなかった」
「まぁ会った頃はな・・・誰でもそうさ」
するとメルアは・・・
「でも、ディルムの優しい心に触れて・・・好きになって、一緒になりたいって」
「俺も・・・メルアの優しい心に触れ、好きになって、メルアと一緒になりたいと」
「そして・・・私達の間に・・・最初の子供・・・ルクアとルキアが産まれて・・・」
「そうだったな・・・最初メルアに聞かされた時はビックリしたぞ?」
あの時は本当にビックリした
お腹に赤ちゃんが居ると聞かされた時は・・・
「ビックリさせようと思ってたんだから・・・当たり前でしょ?」
「そうだな・・・リールで7人目だ・・・大家族だな」
「ふふふ・・・そうだねぇ・・・私の夢が・・・もう少しで叶う」
「夢がもう少しで叶う?、どういう事だ?」
メルアの夢は確か、大好きな人との間に産まれた
たくさんの子供とその大好きな人に囲まれて暮らす事だったはず・・・
「ん?、もっと子供が欲しいの・・・」
「もう7人居るけど・・・メルアは何人子供が欲しいんだ?」
「13人・・・ダメかな?」
「(じゅ・・・13人・・・多いなぁ)そうかぁ・・・ダメじゃないぞ?」
俺・・・本当に体もつかなぁ・・・心配だ
「良かった・・・また眠くなっちゃった・・・」
「まだ疲れは抜けてないだろ?、もう休め・・・」
「うん・・・おやすみ・・・ディルム」
そう言うとメルアはリールを横に寝かせて
メルア自身も横になって目を閉じて寝た・・・
すると・・・部屋の扉がゆっくり開いて寝間着姿のポポネが入って来た
「パパ・・・」
「どうした?、ポポネ」
「一緒に寝たいの・・・ダメ?」
「仕方ない子だな・・・良いよ、おいで」
そう言って、左側を空けると
ポポネは素早く俺の隣に入った
「ママは?」
「寝ちゃったよ、今日子供を1人産んだからな」
「赤ちゃん?、女の子?、男の子?」
「女の子だよ、リールっていうんだ・・・ポポネの妹だぞ?」
そう言うと・・・
「ポポネの妹?」
「あぁそうだ、可愛いだろ?」
するとチラッとリールを見るポポネ
「うん♪、良いお姉ちゃんになれるかな?」
「なれるさ・・・ポポネなら優しくて良いお姉ちゃんにな」
「えへへ・・・ありがとパパ、おやすみなさい・・・」
そう言うとポポネは目を閉じて寝た
俺もそろそろ休むかぁ・・・
 

外伝第一章『その後』(5)

 投稿者:ユオ  投稿日:2008年12月15日(月)03時26分10秒
返信・引用 編集済
  レヴァンは相変わらずだな・・・
「なっ?、良いだろ?、一緒に出て小遣い稼ごうぜ」
「悪いけど、俺はムルルと街を回ってるんだ、1人で行けよ?」
「分かったよ・・・それじゃまた今度な」
「おう、時間が出来たら何時でもな」
そう言うとレヴァンは1人で闘技場に向かって行った

そして街の中央噴水広場にやって来た
「お兄ちゃん・・・あの石像は?」
ムルルが指差した先に
噴水の上に立っている石像があった
「あれは大天使族と天使族を生み出したとされる大いなる父、スピンドの石像だ」
「あれが・・・シェレア小母様が言ってた人・・・」
「そうだ、資料によればスピンドは武術の達人だったそうだ」
「へぇ・・・お兄ちゃんも憧れて武術を?」
俺は・・・
「それもあるけど、1番は父上の影響かな」
「メディスン小父様の?」
「あぁ、俺がまだ小さい子供の頃・・・父上の剣術を見てね」
「それでお兄ちゃんは小父様に憧れて武術を学び始めたの?」
やっぱり子は親の背中を見て育つからなぁ
「まぁそんな所だな、さっ次に行くぞムルル」
「うん・・・お兄ちゃん」
ムルルを連れて再び街を回り始める

俺とムルルは展望台にやって来た
「ここは?」
「俺がティネンで1番気に入ってる場所だ、景色が最高だぞ?」
この場所から見る景色は最高で
何か悩みがある時や、母上や父上と喧嘩したりして
ここにやって来て1人で泣いて・・・
母上が泣きながら探しに来た事もあったっけ
「悩みがある時はよくここに来たもんだ」
「へぇ・・・そうなんだぁ」
「俺にとっては特別な場所・・・」
そう、普段ならここに
来て良いのは王族のみだからな今日は特別だ
「そろそろ帰るか、メルアが心配するといけないからな」
「うん、お姉様の事、心配だもんね、赤ちゃんも産まれるし・・・」
「そう言う事、早く戻ろう」
「うん、分かった」
そして俺はムルルを連れて皇城に戻った

皇城に戻ると、ムルルは仕事をしに行ってしまった
すると階段の所でメルアがジッと立っていた
「どうした?、メルア」
「あなた・・・陣痛が・・・」
「なっ・・・何だって!?、急いで部屋に運んでやる」
「うん・・・お願い・・・痛くて・・・」
俺は陣痛で苦しむメルアを抱っこして・・・
「ミララ!!、頼むぞ!!」
俺がそう言うと何処からともなく
「はい、すぐに用意しますね」
それから俺は急いで部屋に向かった

部屋に着くと、俺はメルアを布団に寝かせる
「あなた・・・傍に居て・・・」
「あぁ・・・居るぞ、ずっと傍にな」
すると道具を揃えてミララがやって来た
「お兄様、すぐに始めますね」
「あぁ頼む・・・メルア・・・」
俺はメルアの隣に座り
手を握る・・・メルアはずっと痛みに耐えて苦しんでる

2時間後、とうとう・・・
「おぎゃー!!、おぎゃー!!」
「産まれた・・・産まれたぞメルア」
「うん・・・ミララちゃん、女の子?、それとも男の子?」
「ふふふ・・・とっても可愛い女の子ですよ、お姉様、お兄様」
女の子・・・そうか・・・
「メルア・・・良かったな」
「うん・・・可愛い・・・私と・・・あなたの娘」
メルアはそう言うと、疲れが出たのか
そのまま目を閉じて眠ってしまった・・・
「お兄様、抱っこして下さい」
するとミララは綺麗に
拭いた赤ん坊を俺に差し出した
「可愛い女の子だな・・・メルアにそっくりだ」
「私もそう思います、お兄様」
「今日はもう大丈夫だ、後は俺がやる、ミララは外に居る子達に言い聞かせてくれるか」
「はい・・・分かりました、お兄様」
そう言うとミララが部屋を出て行った
しばらくすると、ククルとルクアとルキアが
部屋に入って来た・・・
「お父さん、産まれたの?」
「あぁ、新しい妹だぞ3人とも」
「わぁ・・・可愛い・・・」
「お母様は寝ちゃったの?」
ルキアがスヤスヤと
眠っているメルアを見てそう言う
「あぁ、疲れてるからな・・・」
「お父さん、抱っこしても良い?」
「良いぞククル、ほら・・・妹だ」
すると新しく生まれた女の子を抱っこするククル
「わぁ、可愛いなぁ・・・お父さんとお姉ちゃんの赤ちゃん」
「お父様・・・私も・・・抱っこしたい」
「そうかそうか、ククル、ルクアに抱っこさせてあげなさい」
「うん・・・はいルクア、妹だよ」
するとゆっくりと赤ちゃんを抱っこするルクア
「お父様・・・可愛いね」
「そうだろう?、ルクアとルキアも9年前はそうだったんだぞ?」
「私とお姉様も?、凄いなぁ・・・」
「産まれたての頃は誰だってそうさ」
ルクアとルキアの頭を撫で撫でしてあげる
「むふぅ・・・お父様・・・」
「お父様・・・うにゅぅ・・・」
「よしよし、赤ちゃんも寝かせないといけないし、そろそろ部屋に戻りなさい」
「は~い、行こうよ、お姉様」
そう言うと、ルクアとルキア、ククルは部屋を出て行った
 

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